5本のきゅうりのルールと面白さについて綴ってみましたよ
ボードゲームの魅力に取り憑かれる
昔から興味があったわけではないのですが、ふと友人と足を運んだボードゲームカフェにて時間を忘れるほど楽しんだことをキッカケにボードゲームの魅力に取り憑かれてしまいました。
ボードゲームといったら人生ゲームやオセロみたなものくらいしか知識になかったのですが、ボードゲームの世界は奥が深い。存在も知らなかったゲームが山のようにあります。一生かかっても遊びきらないかもしれません。
5本のきゅうり Fünf Gurken
僕がオススメするのはこの5本のきゅうり (原題:Fünf Gurken)というカードゲームです。ルールは3分もあれば覚えられますが、プレイしてみると単純だけど奥が深いです。
パッケージはそれほど大きくないので、旅行の夜のお供にぴったりです(箱のサイズは9.5cm×12cm)。対象年齢は8歳からとなっておりそれくらいの年齢で妥当かと思います。低学年の子には少々難しいかもしれません。
プレイ時間は30分くらいあれば終わります。ちなみにプレイ人数は2~6人となっておりますが、2人だとあまり盛り上がらないのでできれば3人以上でプレイをオススメします。
5本のきゅうりの簡単なゲーム内容
決められたルールでカードを出していき最終的にペナルティとなるきゅうりトークンをもらわないようにするゲームです。
かなりざっくりとした説明なので、ここからは5本のきゅうりについて詳しく解説していきます。
5本のきゅうりで身につく力
詳しくゲームの説明をする前にこの5本のきゅうりで身につく力についてお話いたします。この5本のきゅうりで勝利するにはそれぞれのプレイヤーが出したカードを記憶しておく必要があります。
また、出たカードの記憶と同時に他の人が持っているカードがいくつ以上なのかもルール上予測することができるので、仮説を立てて推測する力を身につけることができます。つまり記憶力と推論を立てる力を磨くことができます。
とはいえここまで具体的にどんなゲームなのか全くわからないので、ここから詳しく内容をみていきましょう。
5本のきゅうりで使用するもの
プレイ用のカード
1から15までの数字ときゅうりが描かれたカードを60枚使用します。同じカードは1種類につき4枚あります。なので4枚×15種類で合計60枚です。カードの数字ときゅうりの本数には決まりがあり上の写真の通りです。
1が最低で15が最高の数字です。きゅうりの絵は最後のプレイで勝ってしまった場合にそのプレイヤーが受け取るきゅうりの本数を示します。詳しくは後ほどのルール説明にて。
きゅうりトークン
きゅうりトークンは30本入っています。これは所持しているとペナルティとなります。6本以上所持すると負けとなります。
ゲームの流れとルール
o.ゲームの準備
カードをシャッフルして各プレイヤーに手札として7枚ずつ配ります。
1.プレイ順を決める
ルールブック上では一番若い人からプレイすることになっていますが、5本のきゅうりにちなんでここ数日で一番多くのきゅうりを食べた人からプレイを始めることにしても面白いです。みんなの食生活がなんとなく垣間見えたりして。以降は時計回りでカードを出していきます。
2.カードを出す
手札からカードを出します。最初にカードを出すプレイヤーは何でも良いのですが、それ以降のプレイヤーは次の制約がつきます。
- その場に出ているカードの中でもっとも大きい数字のものと同じかそれ以上のカードを出す
- 手札にあるもっとも小さな数字のカードの数字を出す
これらのいずれかを満たさなければなりません。手札の補充がないゲームのため虚偽の申告をすることはできません。すぐに嘘をついたことがバレてしまいます。
たとえばこのように場に出ているカードが9だった場合この手札のときには10以上のカードか1のカードのみプレイすることが可能です。
その次のプレイヤーの場合は場に出ているカードのうちもっとも大きい数字は10となっているので、このプレイヤーは12以上のカードか4のみプレイすることができます。
最後のプレイヤーはこのような状況になってしまいました。この場合一番大きな数字は15なので15か2しかプレイできません。
全員が1枚カードを出したらそのターンは終了です。ターンの勝者は一番大きな数字を出した人となります。最も大きな数字を出したプレイヤーが複数人いた場合は最後にその数字のカードを出したプレイヤーがこのターンの勝者となります。
3.あとは2の工程を手札がなくなるまで繰り返す
あとはひたすら2の作業を繰り返します。1ターン目のプレイ時は1番若い人などのルールがありましたが、2ターン目以降は前のターンの勝者から手札をプレイします。なお6ターン目まではきゅうりトークンの出番はありません。
4.7ターン目が勝敗のカギ
手札が尽きる最後の7ターン目についにきゅうりトークンの出番です。このターンで勝者となってしまった人は出したカードに描かれたきゅうりの本数のトークンを獲得し、それにてこのラウンドは終了となり、次のラウンドに入ります。
その際に今まで使用したカードと使用していないカード全てをシャッフルして次のラウンドに移りましょう。ちなみに上の写真の場合は8を出したプレイヤーがきゅうりを8に描かれている本数、すなわち2本のきゅうりを受け取ることになります。
きゅうりの獲得について1つだけ特殊なルールがありそれは最後の7ターン目に1のカードが出ていた場合はきゅうり獲得者は本来受け取るはずだった本数の2倍のきゅうりトークンを受け取らなくてはなりません。
最後のターンがこんな感じだったときは12を出したプレイヤーが12に描かれたきゅうりの本数、すなわち4本のきゅうりを受け取るところを1のカードがあるため4本×2で8本のきゅうりを受け取らなくてはなりません。これは厳しい!
5.あとは1~4を繰り返し、勝敗を決める
あとはラウンドを繰り返します。2ラウンド目以降の最初のプレイヤーは若い人ではなく、前のラウンドの勝者(きゅうりを受け取った人)からとなります。
各ラウンドで蓄積していったきゅうりトークンが6本以上になったプレイヤーから脱落していきます。こうやって脱落者が出ていき最後まで生き残った人の勝利です。※前のラウンドの勝者が脱落していた場合はその脱落したプレイヤーの次の手番の人からとなります。
おわりに
以上、5本のきゅうりについての解説でした。ルールは単純で誰でもスグに始められるゲームですが、その奥の深さたるや。コンパクトなパッケージなので、持ち運びしやすいのと、お酒を飲みながらでもダラダラとできるプレイスピードなので大人から子供まで幅広く楽しむことができます。
プレイ時間も順調にいけばそれほど長くはないのでサクサクと遊べる点も良いところ。
そこらのおもちゃ屋さんではなかなか取り扱っていないため、できればボードゲーム専門店で購入するのが一番良いのですが、お近くにない方はamazonなどのネットショップからお買い求めてみてはいかがでしょうか。
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このバンディドというゲームもサッと始められるくらいルールが単純なのでオススメです。これに関しては対戦ではなく協力ゲームなので、みんなで力を合わせてゲームをクリアするという達成感も味わえます。詳しくは下記の記事内にてご一読を。